3月30日
陽花、涙の卒園式
 和田家の長女陽花ちゃん(6つ)は今月17日、3年間通った大淀幼稚園を卒園した。卒園式では、園児ひとりひとりが担任の先生から名前を呼ばれると大きな声で返事をし、園長先生から卒園証書を受け取った。陽花ちゃんは年長さんのこの1年、1日も休まず登園したほか、園の授業の一環として行われているスイミング教室も1回も休まずに参加したため、それぞれの皆勤賞を授与された。式の開始早々からハンカチで涙を拭っていた母の康子さんに加えて、卒園児全員でのお別れのことばやうたが始まると、父の敏法さんも落涙。回していたビデオのテープが切れたこともあり、ゆっくりと娘の成長を噛み締めながらみんなのうたを聞いていると涙が溢れてきたという。卒園児の父兄代表謝辞を一番下の子の時には自分が引き受けようかと考えていた敏法さんは、絶対に無理だということを悟った。

1月15日
年賀状の理解度、3割未満か
 和田家の2002年の年賀状のデザイン(写真)の謎かけを理解した人が、3割にも満たない可能性があることが民間調査会社の調べでわかった。問題の年賀状は、家族全員の写真を使い、人文字で「馬」を表したもので、配達初日から問い合わせが殺到した。夫だけなぜ変な格好をしているのかとの内容がほとんどで、ピアノを弾いているところと思っていた人が圧倒的に多い。中には写真のデザインを余り気にとめず、謎がかけられていることすら気が付いていない人々が多数存在すると見られており、同社では全体での理解度は3割程度としている。このデザインは夫の発案とのことだが、妻は当初、説明書きの必要性を主張し、「うま」とフリガナを振る案や、「クイズ:何かの文字を表しています」といったフレーズを挿入する案を提案したが、デザインの格が下がると主人は一蹴に付した。結局、デザインを優先するあまり真意が伝わらないという本末転倒の見本のような結果となり、今後のハガキ作りに少なからず影響を与えるものと見られている。

11月23日
サイコロのお腹を持つ少年
 このほど、サイコロのお腹を持つ少年が現れ人気を呼んでいる。この少年は宮崎市に住む和田倫典くん(3つ)で、サイコロの「5」を表す模様がくっきりとその小さなお腹に浮かび上がっている。専門家の間では、ナスカの地上絵やミステリーサークルに次ぐ発見であるとする声もあり、「へそ」を中心にしているところは芸術ですらあるとしている。父親の敏法さん(31)は「気が付いたらサイコロでした。確かにあの頃はよく家族ですごろくで遊んでたなあ。」と語ってはいるが、すごろく遊びとの関連性は薄いとの見方が強い。一方、医学界からは「あれが芸術であるはずがない。ただの虫刺されだ。」との強い反発があり、今後は科学界との間で論争が繰り広げられるのは必至とみられる。

10月21日
陽花と倫典、運動会で健闘!
 今月7日、大勢の父兄が見守る中、大淀幼稚園の運動会が盛大に開催された。プログラムの1番は全園児によるかけっこ。幼稚園でも1、2を争うおチビさんの倫典に両親はスタートのタイミングを教え込んだものの、肝心の競争心が全く芽生えておらず、楽しそうに駆けた結果は4人中4位(写真右)。一方の陽花はスタート直後に隣を走る女の子と仲良く転倒したが、2人ともすぐに起きあがり走り切った。結果は4人中3位だったが、恐らくこけてなくても順位は変わらなかったとみられる。その後のリズム体操や親子での障害走などでは、子供よりも母親がハッスルしていた感があったが、最も感動を呼んだのは陽花が年長児障害走で披露した竹馬。本番に向けてかなりの練習を積んだことは両足の指のマメがつぶれていたことでも判っていたが、本番では見事一度も足を付ける事なくゴールした(写真左)。父親は「カメラのファインダーの中では美しい動きがスローモーションで見え、一所懸命練習している姿とオーバーラップした。私は奇跡を目にしたのだ。」と信じられないくらい大袈裟なコメントを残しており、自分だけが気付いていない親バカぶりはしばらく続きそうだ。

9月28日
主人、新聞に登場!
 今月8日の宮日新聞の朝刊に和田家の主人が登場した。記事は宮崎県フロン対策協議会に関するもので、会議の様子を写した写真に主人がそれとなく座っている。県内の市長会代表として本協議会の幹事の一員である宮崎市環境部長の代理のそのまた代理で出席しており、このような会議に平の職員が出席すること自体珍しい。これだけならばただの新聞記事だが、写真の中にバンド仲間の猪上氏が写っていることを発見。主人が同新聞社に問い合わせたところ、「同じバンドメンバーが同一記事の同一写真内に登場したのは、昭和53年にザ・ドリフターズの加藤茶と高木ブ−以来2例目であり、偶然とはいえ、大変貴重だ。」と話していたという。
拡大写真拡大記事

8月25日
グッチ裕三のサインをゲット
 今月の2日、宮崎市民文化ホールでNHKの人気子供番組「ハッチポッチステーション」のコンサート、「グッチトレイン」が行われたが、和田一家はグッチ裕三のサイン入りポスターをゲットした。同コンサートチケットの裏面が塗り絵となっており、当日持参するとプレゼントが当たるという趣向で、和田一家は全員参加した。実行委員が審査するのであれば、出来さえ良ければ必ず選ばれると考えた主人は、コンサート前夜、子供が寝た後に静かにパソコンの電源を入れた。「頭の中では既に出来上がっていました。一から作り出すのは面倒だったので、以前の作品を使い回そうと。」と語っているとおり、「3人を探せ!」で書いたイラストをそのまま使い、手を抜いた。テスト印刷を繰り返し、微妙な位置調整の末に打ち出された完成品を見て勝利を確信したという。就寝直前、注意書きの中に「抽選で」との文字を発見して軽いめまいを覚えたものの、次の日のコンサート終了後、公演前に貼り付けた自分の作品に当選を示す赤い花が付けられていたのを見て狂喜した。賞品がグッチ裕三のサイン入りポスターであったのには拍子抜けしたものの、現在和田家の階段踊り場に飾られている。

8月8日
二重の虹、出現!
 先月の15日夕方、雨がやんで光が差し始めた直後、見事な二重の虹が宮崎の空を彩った。この日、友人家族らを招いて雨の中バーベキューを強行した後、和田家は早めのお風呂を済ませた。「にわかに外が明るくなったとき、これは絶対に虹が出ると確信しました。」という夫は、外に出てあまりの美しさに言葉を失った。虹がきれいに、そして二重に半円を描いていた。記念好きの夫は急いで家に入り、子供達を再度洋服に着替えさせた後、虹の下に並ばせて記念撮影を行った後、右の写真を近くの駐車場から撮影した。後日、朝日新聞に別の日に延岡で撮影された二重の虹の写真が「大変珍しい現象で、内側の虹を主虹、外側の虹を副虹という」との記事とともに掲載されていたのを発見した夫は激怒したというのは本当の話。

7月3日
スイカすくすく成長
 和田家の家庭菜園で植えられているスイカがすくすくと成長している(写真左)。このスイカは日向市に住む夫の父親が持ってきて植えたものであり、父親の家ではもはや見る影もなく枯れ果てているのに対し、和田家のスイカはすくすくと成長し、現在2番目のスイカが拳大であるという。スイカ栽培のポイントが人工受粉にあることを職場の先輩から伝授された夫は、さっそく雌花と雄花を探し出し、受粉させた。「はじめは雄花と雌花の区別すら付かなかったが、雌花の下にスイカの赤ちゃんが出来ているのを発見(写真右)してからは、これでもかと雄花を押し付けました。」と語るとおり、数々の受粉を試みたものの失敗に終わり、現在では妻が受粉した2つのスイカが順調に成長している。甘味を出すには油カスが効果的との情報を得て6月下旬には早速施肥。受粉して30日から40日が食べごろとされていることから、1番スイカは今月末、2番スイカは来月初めが食べごろと見られる。「子供が産まれたばかりのときでも、帰宅して真っ先に顔を見に行くこともなかった夫が、今では毎朝、夕にスイカをチェックしているのを見ると複雑な心境。」と妻は語っている。なお、この2番目のスイカを抽選でプレゼントするとの情報もある。

5月6日
今世紀最初の大発見!人面コーン
 人の顔の姿を持つ生物等の国際的研究機関であるIHFO(国際人面機構)は先月21日に日本で「人面コーン」(写真)が発見されたと発表した。発見されたのは宮崎市内の公務員和田敏法さん宅内で、食事の最中に突如姿を現したという。その日、敏法さんがほっかほっか亭の皿うどん弁当を食べていたところ、突然長女の陽花ちゃんが「あっ!顔コーンだ」と奇声を上げ、食べかけの中にあったとうもろこしを指差した。あまりの衝撃に取りあえず写真には収めたものの、空腹も手伝って平らげてしまった後にIHFOに報告した模様。会見の場でIHFO会長のジム・メイン氏(77)は「とても興奮している。既に存在しないのは残念だが、明らかに人面コーンで、現世を憂えるかのような表情が何とも言えない。しかし、他人が食べていた皿うどんの中に隠れていたたった一粒のコーンを見逃さない少女の能力こそ特筆すべきで、既にノーベル生物学・医学賞への推薦手続きを進めている。」と語った。一方、皿うどんの販売元である株式会社プレナスの広報部は「詳しいことは現段階では申し上げられないが、とうもろこしがどこで生産されたものなのか至急、調査を実施したい。製品の自主回収についても至急検討する。」とコメントしている。これを受けて小泉首相(59)は「大発見やノーベル賞候補の話は誠に喜ばしいこと。しかし、見ようによっては別の角度からでも人面に見える。これがまさに私の理想とする構造改革なのだ。」と意味不明のコメントを発表しており、この今世紀最初の大発見は政界をも巻き込んで今後も余談を許さない。

4月18日
倫典くん、幼稚園へ
 1月に3才になったばかりの倫典君がこのほど幼稚園生となった。入園したのは姉であり年長クラスの陽花ちゃん(5つ)が通う大淀幼稚園で、年少さん24名のひとりとして11日の入園式に出席した(写真)。当初、倫典君の両親は経済的理由と3才になったばかりでは十分に園生活に対応できないことを考慮して、年少からの幼稚園入園に一貫して消極的な態度を示していた。これらを覆した要因としては本人の入園希望が挙げられるが、陽花ちゃんが倫典君を伴っての登園を執拗に要求したことも影響しているのとの見方もある。入園式の翌日から順調に登園してはいるものの、両親の「幼稚園で誰と遊んだ?」との問いには「はるちゃんとまりえちゃん(陽花の親友)」と答えており、まだ2日間では友達を作るに至っていない模様だ。