昨年に引き続き、和田家は今年もカブト虫とクワガタをゲットした。捕獲作戦が行われた夜、一家は昨年たくさんのカブト虫を捕まえた実績のある国富町に8時過ぎに到着。一帯を家族で捜索したが、時間が早すぎたのか、1匹も捕らえることはできなかった。がっかりした子供達は帰りの車の中で眠ってしまい、どうにもバツの悪い両親は、ダメでもともとと昨年あまり捕まえることのできなかった宮崎市内のはずれに向かった。10時頃到着しライトを照らすと、そこには黒い物体が樹液の周りにひしめき動いていた。父親は子供を起こすのも忘れ、網を抱えて一目散に車から飛び出すと夢中で捕った。子供達に捕まえさせることはできなかったが、カブト虫のオスが2匹とクワガタのオスが2匹というまずまずの収穫に両親はホッとした。その後、味を占めた父親は頼まれてもいないのに何度か足を運び、数を増やし喜んだが、このことで後日、虫達の世話を巡って父親が不利な立場に追いやられようとは知る由もなかった。なぜか家の虫カゴの上に自分から飛んで来たものを含め、多い時で13匹飼っていたが、徐々に死んでいった。ちなみに、先日の台風10号の時すら中に入れてもらえなかったタフな生き残りは、カブト虫のオスとメスが各4匹、クワガタのオスが2匹。先日、土の中からカブト虫の卵と見られる白いものが3個発見され、別の容器に移された。カブト虫を卵から育てた経験は父親もないため多少の不安は残るものの、冬を越すと言われているクワガタと共に、一家は協力して飼育することを誓った。順調に育った場合に限って、また本紙面で紹介することにする。 |