#10 卒団証



※それぞれの画像をクリックして卒団証を確認できます。

 1番下の息子が今年3月に小学校を卒業し、10年間お世話になった小学校を和田家としても卒業しました。「わんぱくでもいい、たくましく育て」というフレーズが随分前にありましたが、小学校時代は学業優先で育てることはありませんでした。3人ともにチームスポーツを自ら志し、小学校生活の思い出の多くはスポーツ少年団とともにありました。

 長女の陽花は4年生の時に学校区の江南スポーツ少年団に入団。県でベスト4となった先輩達に負けじと5人の同級生と苦楽を共にしました。セッターを目指して家で重いサッカーボールを使ってオーバートスを繰り返し練習しました。セッターにはなれなかったものの、手首の強化により知らないうちにサーブ力が向上し、途中から1番目のサーブを任されるようになりました。県大会出場を決めた大会では陽花のサーブも絶好調で、あの時の感動は今でも思い出されます。

 長男の倫典は3年生の冬に学校区の江南ジュニアフットボールクラブに入団。小柄で思うようにボールを扱えないながらも、根性だけは負けない性格がサッカー向きでした。どこまでもボールを追い、誰よりも早くボールに寄ろうとするプレースタイルは時に上級生を邪魔するほどでしたが、監督はそんな気持ちのこもったプレーを買ってくれ、試合経験を積ませてくれました。運動量とガッツでは誰にも負けない、監督の言うところの「献身的なプレー」は親の自慢でもありました。

 次男の拓真は2年生の時に姉の女子バレーチームから兄のサッカーチームに移籍。サッカーと先輩が大好きで、その器用さからみるみる上達しました。6年生では同級生の少なさもありなかなか勝てず、友達の多い強いチームへの移籍で悩んだ時期もありましたが、最後までキャプテンとして後輩達をまとめ、苦しい状況から逃げなかったことは家族の誇りでもあります。優しい性格から接触プレーを避け、遠慮がちな一面もありましたが、視野の広い、人を活かすプレースタイルが中学校でどこまで通用するか、今後が楽しみです。

 卒団証。つらかったこと、うれしかったこと、感動したこと、涙したこと、笑ったこと。それらがギュッとつまったこの紙は、大袈裟と思う方もいるかもしれませんが、親子の成長とがんばりの結晶です。そこに記載されてある言葉から、監督がしっかり見ていてくださったこともわかります。ドイツの知人は、家族の時間が少なくなるとスポーツを辞めさせたと聞きました。しかし和田家はスポーツを通して、多くの方々と交流を深め、みんなでひとつのことをやり抜く楽しさ、難しさなど、人間として支え合って生きていく上で大切なことを学びました。
 これまで共に闘ってきたすべての方々に、この場をお借りして心からの感謝の意を表します。ありがとうございました。


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