#05 モンスター


 「人形」のことを「フィギュア」と呼ぶようになったのは、いつからなのでしょう。気が付いたらみんな当たり前のように「フィギュア」と呼んでいて、初めて人前で「フィギュア」と言ってみた時には、ちょっとモゴモゴとごまかしながら発音し、相手の反応に脅えたものです。この体験は「ズボン」を「パンツ」と言うようになった時以来のことで、流行に疎い私にとっては、言葉の進化は時として恐怖ですらあります。
 今回の宝ものは、「モンスターズインク」という映画キャラクターの「フィギュア」です。子供の悲鳴をエネルギーに変えて暮らしているモンスターたちの物語で、ちょっと前に我が家で大ブームを巻き起こしました。この手のキャラクターものはどうしてもフィギュアが欲しくなるのが世の常で、我が家でもインターネットや通販でいろいろと買いました。写真のフィギュアはその中でも5〜7センチの大きさのしっかりした製品で、インターネットで手に入れたものです。
 子供たちと映画のシーンを再現したりして随分遊びましたが、ブームも去っておもちゃ箱に直しっぱなしになっていたのを、たまたま安売りで手に入れたコレクションケースに収納してみました。眺めていると映画のシーンが思い出され、リビングがとても楽しく明るい雰囲気になりました。
 私のお気に入りはイエティ(上段左)とジョージ(中段左)。イエティはアイスを持っているし、ジョージの背中には靴下が付いており、ちゃんとディテールにこだわっているところもうれしい、まず間違いなく一生もののお宝です。


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