ちょっとマニアックな宝ものを紹介させてください。一見、どこにでもあるようなアコースティックギターですが、これが私の愛器です。 就職するまでは兄にもらった(借りた?)ヤマハの中古ギターを使っていたのですが、バンドを始めた頃から少しいいギターが欲しくなりました。その頃は音についての知識や経験もなかったので、好きなアーティストが使っているギターがただただ欲しくなりました。 福岡に行った機会に探した末、ジョン・レノンが愛したギブソンとポール・マッカートニーやエリック・クラプトンが愛するマーチンで悩みました。 アコースティックギターの製造メーカーはたくさんあるのですが、高級ギターの代名詞といえば「マーチン」と「ギブソン」を挙げて異論のある人は少ないでしょう。私の印象では、「マーチン」は文化系の優等生、「ギブソン」は体育会系の人気者といった感じで、それぞれに特徴があります。 結局はクラプトンの名盤「アンプラグド」で素晴らしい音を奏でているマーチンを買いました。というか、中古で難ありのD-28が安かったからです。ピックガードのめくれによりボディーに一部亀裂が入っていたため約15万円で購入しましたが、当時の耳にはいい音に思えました。新品は30万円以上しますから、これくらいしか手が届かなかったと言えます。マーチンにこだわらなければ、新品のいいギターが買えたのですが。 ステージ等で使うためにピックアップというギター専用マイクを取り付けながらしばらく使いましたが、やはりステージ用にはエレアコと呼ばれる専用ギターの方が便利で兄のヤマハAPX-15を借りており、ステージではメインで使っています。 その後、マーチンは亀裂の修理に約5万円、指板とネックの調整とピックアップ取り付けに約10 万を費やし、今ではほぼ完璧な状態に生まれ変わっています。リビングの壁にかけて保管しているため、ほとんど毎日弾いています。家でのんびり弾くとそれだけで幸せで、天気のいい日は庭の木陰で弾いたり。無人島には必ず持って行くであろう、一生の相棒です。 Martin D-28 シリアルナンバー 387031 1976年 米国製 |
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