今年の年賀状は、相田みつをさんの有名な詞を拝借。 うまくいかない時とか、反省する時とか、完璧にできない時とか、この詞を思い出したり、「人間だもの」と口にして自分を慰めることがあります。開き直りではないのですが、すべてのことに合格点というわけにはいきませんし、まあいいかと思う機会も年を重ねるにつけ多くなってきました。 仕事やプライベートで中々時間が取れない中、今年の年賀状どうしようかなあと悩んでいる時、「そんなに毎年いいアイデアが浮かぶわけないなあ、人間だもの」と実際に何度も思いました。そんな時にふと、今年はその思いを逆手に取ってみるのも面白いかもと思い立ったのでした。 最初は敢えて、半分写真で半分あいさつ文というごく普通の年賀状にして、このフレーズを載せようと思ったのですが、ひと回り前の干支のネタをそのまま使うという禁じ手をひらめいてしまいました。結果として12年前との比較も楽しめるという点で評判としては悪くないものになりました。 ポイントは、フレーズをどこまで変えるかという点だけでした。できるだけオリジナルのフレーズでというのが定石。「毎年年賀状に凝ってがんばっているけど、いいネタもうかばない。でも、年賀状のアイデアにつまづいたっていいじゃないか、人間だもの。」という説明しようとすればこれくらい長くなる気持ちを伝えるのに最低限必要な言葉は何か。家族も一緒になって考えてくれた結果、「年賀状で」という4文字加筆というものに落ち着きました。 今年初めてやりとりをする人はもちろん、12年前の年賀状を知らない人も多くいる中で、そこまで攻めずとも、わかりやすさを優先すべきではなかったかと今でも反省します。ただ、宛名欄に12年前の年賀状も掲載することで、それをカバーすることにしました。 文字の部分は基本はオリジナルを使い、「年賀状で」と「わだ」だけ自筆としました。筆ペンでオリジナルのニュアンスがあまり出ずに苦労したのですが、左手で書いたほうが似てくることに気付き、結果は割とうまくいったのではと思います。 一方、うちの次男。これが馬の人文字であることをこの年賀状を受け取った友達から聞いて知ったとのこと。「何と思っていたのか」との問いに、「ヒヒ〜ン!」と答える息子もいるので、こちらが考えるほど伝わっていないことを実感した今年の正月でした。 |
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