和田家の2009年の年賀状はルーキーズのパロディとなった。今年もパロディ版となってしまったことには特に触れない。「ルーキーズ」は昨年4月から7月にかけてTBSで放映され、平均視聴率15%を記録した人気ドラマである。和田家は10月に放映されたスペシャル版を見て好きになり、その後再放送されたドラマで完全にハマってしまった。ハードディスクに録画し何度も見て、子供たちは台詞まで覚えてしまうほど。母親も毎回ハンカチを濡らしながらの鑑賞となり、最後は放映を待ちきれずにDVDをレンタルした。このような中、年賀状のネタに困っていた父親がこのドラマに白羽の矢を立てたのは至って自然な流れと言える。野球でなくサッカーに夢中の息子たちだったが、スポーツには変わりないと開き直って製作を開始。写真の出来がすべての鍵を握ると考えた父親は、子供たちの顔に泥を塗ったり髪の毛を濡らしたりしながらいろいろなポーズを要求し、子供たちに嫌がられた。文字はオリジナルに一部文字を差し替えたもので、ロゴはオリジナルに似せて作成。父親を教頭先生役で、母親を保健室の先生役で載せようという構想もあったが、やりすぎと考えて見送った。幻想的なバックが新たな年の幕開けにふさわしく、完成度はまずまずと評価している。冬休みの宿題のついでに例の文字を書いたり、年末に通販で安仁屋役の市原隼人のカレンダーが届くなど、もはやこの勢いは誰にも止められず、今年5月に映画版の公開が控えていることを考えるとまだまだこのブームは続きそうだ。
※これはトピックスで紹介しているものを転記したものです。
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