2006年 年賀状


 昨年の雑誌表紙調の年賀状があまりにゴチャゴチャしていたと自ら反省した和田家は今年、シンプルさを追求したポスター調年賀状が採用された。撮影は、芝生の緑色に定評があり、昨年放映されたNHK連続テレビ小説「わかば」のオープニングでも使われた、市内の公園、フローランテ宮崎で行われた。長女陽花ちゃん(11才)がスポーツ少年団でバレーボールを始めたこともあり、ユニフォームを着た動きのある絵を撮りたいというのが撮影場所を選んだ理由だという。撮影当日は農林水産まつりが開催されており、とても撮影ができる状況ではなかったため、人が少なくなる夕方まで数時間待たされた。11月末の野外は多少肌寒かったが、人がまばらになった頃合いを見計らって撮影を決行。いきなりユニフォームに着替え始めたくらいではさほど興味を示さなかった来園者も、父親の号令のもと、何度もダッシュを繰り返し始めてからは何事かと気になる様子であった。周囲を気にせず、撮影を指揮した父親だったが、閉園時間も迫り、陽も陰り始め、主役たちが演技に飽きてしまってはお手上げで、イメージした成果は得られないまま撮影会は終了した。父親は「本当はスタート前ではなく、走り始めた直後のもっと手足の残像が残るような、動きのある作品にしたかった。ただ、陽が傾き、陰が長く伸びたのはいい効果が出た。」と語っている。ユニフォームを着てからは、たった6枚しか撮影させてくれず、その中から4枚目のものを採用した。中央に文字を入れるか入れないか、入れるとしたら何かでかなり悩んだが、太陽の下で芝生の上を裸足で駆け回ること、また、そういった光景が多く周りにあふれていることこそが人生の意義であるという思いを込め「It's A Meaning Life」という文字を挿入し、完成させた。なお、「It's」を「I'ts」と書いてしまい、150枚近く印刷した年賀状を郵便局で交換した事実は、関係者以外あまり知られていない。

※これはトピックスで紹介しているものを転記したものです。


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