子供がおしゃべりができるようになった頃というのは、結構おもしろい会話が飛び交うものです。もう数年したら、この貴重な時期が終わってしまうと思うと急に寂しくなって、こんな記録を掲載するに至りました。 我が家ではかなりホットな笑いが起きたシーンばかり集めるつもりですが、雰囲気が伝わるかどうか。暖かい目でご覧ください。 |
洗った証拠 | 拓真と一緒にお風呂に入っている時。 | ||
父 | 「お前、いっつも体洗いよらんやろ。」 | ||
拓真 | 「うん、そうだよ。たっくん、いっつも洗いよらん。いつもね、これ(体を洗うナイロンのやつ)を濡らしてね、そして石けんをこっちに出すだけ。そしたら証拠になるやろ。」 |
部屋の片付けや宿題など、言われないと全くしない子供たちに対して怒った母が。 | |||
母 | 「こらっ!あんたたちは怒られんとせんがっ!」 | ||
拓真 | 「『怒られんと』じゃないよ。『怒鳴られんと』だよ。」 |
近くの回転寿司屋さんの店長を見て。 | |||
父 | 「あの人、波越得二郎に似てるね。」 | ||
母 | 「んっ?波越得二郎?」 | ||
父 | 「ほら、あの人よ。わからん? 波越得二郎よ。あのおしどり夫婦で有名な。」 | ||
母 | 「え? ・・・? もしかして、船越英一郎のこと?」 | ||
父 | 「・・・。」 |
陽花と拓真が家で風船バレーをして遊んでいるの見ながら、母が父に。 | |||
母 | 「たっくん、バレー、うまいがね。」 | ||
それを聞いていた倫典が横から。 | |||
倫典 | 「そうだよ。たっくん、1年生のくせにうまいよ。“くせに”よ、“くせに”。“なのに”じゃないよ。」 |
家族で霧島に遊びに行った帰りに、夕陽に照らされた不動池の幻想的な光景を目にして。 | |||
母 | 「ほらっ!見て!綺麗ね〜!来た甲斐があったねえ!」 | ||
申し訳なさそうに、優しい声で。 | |||
拓真 | 「でもさぁ、男ってさぁ、そういうのあんまり興味ないがねえ。」 |
ゴールデンウィーク中に家族で過ごそうと母が仕事を休みにしたら。 | |||
倫典 | 「今日、お母さん、仕事じゃないと?」 | ||
母 | 「今日、お母さん、休みにしたよ。」 | ||
倫典 | 「え〜、なんでぇ〜。稼いできてよぉ〜。」 | ||
母 | 「・・・」 |
悪いことをしたら | ある日の夕方、ニュース番組を見ながら。 | ||
拓真 | 「ねえ、子供も悪いことしたら捕まって、牢屋に入らんといかんとぉ?」 | ||
母 | 「子供は牢屋には入らんよ。入らんけど、本当に悪いことしたら、お母さんたちと離れたところでいい子になるまで暮らさんといかんよ。」 | ||
泣きそうに力のない声で。 | |||
拓真 | 「たっくん、人間じゃなければ良かった。だって、人間じゃなかったら捕まらんでいいもん。(少し間を置いて)たっくん、たぶん1回は捕まると思うよ・・・。」 | ||
母 | 「じゃあ、たっくんは捕まえるほうのお巡りさんになったら?」 | ||
家の近くに警察学校があり、お巡りさんになるには警察学校に行かなければいけないというのは知っていたらしい。 | |||
拓真 | 「でも、たっくん、警察学校にひとりでよう行かん。警察学校、遠いも〜ん・・・。それに、割り算も知らんもん・・・。」 | ||
そこで母は、割り算を教える羽目になり、いくつか簡単な割り算を教えた後に。 | |||
拓真 | 「じゃあ、50割る30は、1余り20?」 | ||
母 | 「・・・。正解だけど、あんまりそんな問題(商が1だったり、余りが2桁だったり)は出らんよ・・・。」 |
部屋を散らかしっ放しの息子たちに対して。 | |||
父 | 「こらあっ〜っ!片付けんかあ〜っ!!」 | ||
倫典 | 「ほら、これ見て。おもしろいっちゃが。」 | ||
父 | 「何がおもしろいか!いいかげんにしろ!さっさと、かたづけ・・・。あらっ。それ、おもしろいねえ。本当、おもしろいわ。」 | ||
本当に面白い遊びをしていた倫典に気付いて怒るのをやめた父に対して、拓真がおどけた調子で横から一言。 | |||
拓真 | 「おやっ。ご機嫌がなおったぞ。」 |
「柱のキズ」ならぬ、「壁のペン」での我が家の背比べコーナーに、拓真が従弟のトミーくんを立たせた時の一幕。拓真の胸あたりの高さだったので・・・。 | |||
拓真 | 「わぁ、トミーはたっくんのエッチくらいの高さやし。」 | ||
せめてオッパイと言ってほしかった・・・。 |
エコ | お風呂場で、倫典がシャンプーを流してそのまま上がろうとした時。 | ||
父 | 「おいっ!体、洗ったとか?」 | ||
倫典 | 「洗ったがっ!ともくんは、いっつも頭と体を一緒に流すっちゃから。シャワーがもったいないがね。」 | ||
う〜ん・・・。感心というか、セコいというか・・・。ここまで考える7才児も・・・。 |
入籍したばかりの中村獅童と竹内結子が、「いま、会いにゆきます」の子役(竹井証)と映っているのを、めざましテレビで見ながら。 | |||
父 | 「これ、どっちの連れ子?」 | ||
母 | 「(爆笑)」 |
拓真の通う大淀幼稚園では、年長の時にオーシャンドームに行って夜は幼稚園にみんなで泊まるという「お泊まり保育」があり、本人はとても楽しみにしているようです。 | |||
父 | 「たっくん、お泊まり保育、楽しみやねえ。」 | ||
拓真 | 「うん!お泊まり保育って『のみかい』だよ。」 | ||
父 | 「ん!?飲み会?」 | ||
拓真 | 「だって、お父さんが遅い時、『のみかい』って言うわあ。」 | ||
父 | 「あ〜、そういうことね。『のみかい』ってどういう意味やと?」 | ||
拓真 | 「う〜ん、えっとねぇ〜、遅く帰ってくるとかぁ、帰ってこんとかいうことよ。」 |
ケーブルTVでやっているアニメ「ヤッターマン」をチラッと見て。 | |||
倫典 | 「あっ!これ、チンチンブラブラ絶好調のやつやろ?」 | ||
父 | 「違うが。エンジンブラブラ絶好調やが。」 | ||
陽花 | 「え〜っ!?エンジンブルブルじゃないと?」 | ||
倫典の名誉の為に、ヤッターマンの主題歌の一部を紹介させてほしい。「エンジンブルブル絶好調、足を上げてチンチン・・・」 |
ある休みの日。 | |||
拓真 | 「ねえ、お母さ〜ん。「はいりたがら」ってどういう意味?」 | ||
母 | 「ん?」 | ||
拓真 | 「「はいりたがら」って何?」 | ||
母 | 「ん?「はいりたがら」?誰が言ったと?」 | ||
拓真 | 「ピカチュウは「はいりたがら」がないんだって。」 | ||
母 | 「ああ〜。「入りたがらない」ねえ〜。」 | ||
※ピカチュウはモンスターボールというポケモンの飼育ボールに入りたがらないらしい |
家族でドライブ中に。 | |||
拓真 | 「ん!?くっせぇ〜!なっとう!なっとう!」 | ||
母 | 「何?何が納豆やと?」 | ||
拓真 | 「ともくんの足がくっせぇ〜とよ!それを英語で“ナットー”って言うとよ!」 |
忌野清志郎がギターを弾きながら歌っているCMを見て言った一言に、父親はえらく感心したものです。 | |||
忌野 | 「幸せに〜なりたいけど〜がんばりたくな〜い♪幸せに〜なりたいけど〜楽に行こうぜ、グロンサン!」 | ||
倫典 | 「この人、バカじゃ。普通、がんばらんと幸せになれんし。」 |
みんなでテレビドラマを見て泣いていた時、赤ちゃん誕生のシーンを見て。 | |||
拓真 | 「ねえ、ねえ!赤ちゃんてどこから生まれるとぉ?鼻の穴からぁ?」 |
みんなで子供向け工作のテレビ番組を見ていた時。 詳しい解説が終わり、最後におさらいが流れ始めると、急に拓真が恐い顔で、テレビに向かって一言。 | |||
拓真 | 「それ、さっき聞いたがっ!!」 |
庭で縄跳びをして遊んでいる時。 | |||
父 | 「おっ!6回できたね。新記録(しんきろく)じゃ。」 | ||
次に7回できて、記録更新。 | |||
拓真 | 「やったー!しんきなな!しんきひゃくじゅうもあるし。」 |
陽花がまだ4才のとき、オーストラリアから帰国する飛行機の中で。 | |||
父 | 「はるちゃん、日本に帰ったら何が食べたい?」 | ||
陽花 | 「刺身。」 |
いつも利用しているガソリンスタンドの横のマンションに、幼稚園のおともだちA君が住んでいます。ある日、車の中で。 | |||
拓真 | 「ここA君のおうち?」 | ||
母 | 「ちがうよ。A君のおうちはまだずっと向こうよ。」 | ||
拓真 | 「あっ。わかった。レギュラー満タンの横?」 |
先日、家族で見に行ったポップサーカスで、ファイナーレの空中ブランコの際に最後の見せ場で3回挑戦し、いずれも失敗に終わったことがありました。後日、家の階段でレインボースプリングを使って遊んでいる時。 | |||
拓真 | 「今、失敗したと?」 | ||
陽花 | 「そうよ。たまには失敗することもあるとよ。」 | ||
倫典 | 「うん。ポップサーカスみたいにねえ。」 | ||
こんな例えられかたを聞いたら、サーカスの人たちは・・・。 |
ある夜の布団の中で。 | |||
陽花 | 「はるちゃん、妹、欲しいなあ。」 | ||
母 | 「ねえ、欲しいねえ・・・。」 | ||
拓真 | 「たっくんも、妹、買いたいなあ。」 |
父が朝、大好きな大リーグを見ていると。 | |||
陽花 | 「ねえ、お父さん。となりのトトロ見ていい?」 | ||
父 | 「ダメよ。松井が出ちょるっちゃから。」 | ||
陽花 | 「お父さん、いっつも見ちょるわー!目ざましテレビとか夜とか、野球ばっかり見ちょるわー!陽ちゃん達、ビデオ見れんちゃかいね!」 | ||
父 | 「わかった!もうすぐ松井が出るからあと10分だけ。」 | ||
陽花 | 「えー、わかった。長い針が3のとこまでやね。3のとこで松井が出てもダメやからね!」 | ||
<参考>結局3のところで松井が登場。父がベソをかきながら陽花に懇願、陽花も泣きながら抵抗。松井は三振。 |
絵本の中に「牛丼」という言葉が出てきて。 | |||
母 | 「みんな、牛丼って知ってる?」 | ||
陽花 | 「うん、知ってるよ。」 | ||
倫典 | 「うん!倫くんも知ってるよ。カレー丼もあるよね!」 | ||
拓真 | 「うん!!うどんもあるよね!」 |
倫典が3才の頃、家族で温泉に行った時の話。倫典はお母さんと女湯へ。身体を洗っている時、横にやってきたものすごくふくよかな女性を見るなり、何度も目くばせをしながら小声で。 | |||
倫典 | 「お母さん、ともくん、こんなの初めて。」 |
倫典がボディービルに凝っていた頃。 | |||
倫典 | 「お母さん、筋肉見せて。」 | ||
母が頼まれるがまま、腕まくりをして「力こぶ」を作ると、すかさず「ひじ」の骨の部分を触って。 | |||
倫典 | 「うわあっ!かてえ〜。」 |
ある日の午後。 | |||
父 | 「お母さん、今日2時頃出ると?」 | ||
母 | 「うん。」 | ||
少し遅れて。 | |||
拓真 | 「たっくん、虹、好きだよ。」 |
拓真はおしっこの時、いつも急に催し、大慌てでトイレに走る。最近、アンパンマンばかり見ているためか・・・。 | |||
拓真 | 「おふぃっこ!!おふぃっこ!!おふぃっこでござんす!」 |
倫典の幼稚園の参観日から帰る車の中で。 | |||
父 | 「あそこのお母さん、きれいやね。あそこのお母さんも若いがね。」 | ||
母 | 「あなた、参観日で何を見てると?」 | ||
父 | 「・・・」 |
一時保育でお世話になっている保育園の遠足に拓真も行けることになって。 | |||
母 | 「たっくん、今日は保育園のみんなと動物園に行くんだって。お母さん、お仕事だから行けないけど、お友達と行ってきてね。」 | ||
拓真 | 「え?たっくん、ひとりで行くと?」 | ||
母 | 「うん。」 | ||
拓真 | 「あ〜ん。たっくん、運転できん。」 |
汚れの正体 | 倫典が3才の頃。 | ||
倫典 | 「お母さん!うんちっ!うんちっ!」 | ||
母 | 「ちょっと待って、便器にうんちが付いてるから。でも、なんでこんなところに・・・。」 | ||
用を足しながら、目をまるくさせて、何かひらめいた様子。 | |||
倫典 | 「 わかった!これ、ういろうじゃないっ!?誰かがここでういろうを食べたんじゃないっ!?そして、ういろうを落としそうになって、ここについたんじゃないっ!?」 | ||
母 | 「・・・。そうやろか?ういろうやろうか?」 | ||
倫典 | 「うん! だって、ういろう、白もあるけど黒もあるわーっ!ねーっ!!」 | ||
母 | 「そうお?でもやっぱりお母さん、うんちだと思うよ。」 | ||
倫典 | 「がっくん(倫典のこと)、ういろうだと思うよ!!」 | ||
母 | 「・・・」 | ||
※その時は2人とも知らなかったが、その汚れの正体は、父が前の晩に飲み過ぎてトイレで吐いた際に付いたものだった。倫典の推理も当たらずとも遠からず・・・。 |